こんにちは。写真家の石井和宏です。
連日ワールドカップで盛り上がっていますね!!
どこが優勝するか今大会は予想がつきません。

今回は被写体へのアプローチの方法や距離感について、僕が長年続けてきたサッカーと関連付けてお話しします。

正直、サッカー経験者には伝わると勝手に思っていますが、未経験の方はご自身のスポーツ経験等と関連付けて読んで頂けるとイメージがつきやすくなるかと思います。

 

1.寄るか寄らないか

撮りたい被写体があった時にどうアプローチしていますか?
下の図を用いて簡単に説明します。

が敵チーム、が味方チーム。

・立ち位置を変えない場合

10番の選手が7番の選手にボールを出します。
大分ストレートにパスを出すので、7番の選手の走るタイミングと合わさないとパスが通りにくくなります。

また、10番の選手は芝生の長さや天候等も考えて、パスの強さを考えなければなりません。
雨だとぬかるんでいたりしていつもより強く蹴る時があります。

・立ち位置を変える場合

10番の選手が中にドリブルしていって、今度はカーブをかけてパスを出す。
この場合だと7番の選手が多少足が遅くてもパスを受けやすくなります。

2つの図ですが、大分サッカーだけの話になりましたね(笑)

味方選手の特徴、グランドの状況、パスの出し方(ストレートに早いパス or カーブをかけて出すパス or バウンドと同時にスピードが落ちる様にバックスピンをかけて出すパス or 右足で蹴るか左足で蹴るか)など、色々考えて動いています。

当時から敵の裏やスペースを見つけてパスを出すことが得意だった僕は写真を撮る時も頭の中ではこんなイメージです。

スペースはどこにあるか、寄るか寄らないか、光の状況、カメラの設定、被写体、レンズの距離等、色々見てます。

細かい話、cm単位やmm単位、角度も1度変わるだけで写真は見える世界が違います。

その状況で自分が何を感じて何のレンズを使ってシャッターを切るかが大切。

こんな感じに味方へスルーパスを出すかの様に主役に対して写真を撮っています。

 

2.自分のパーソナルスペース

まず自分の周りに円があると思って下さい。

円を境に人との関係性も変わってきますよね。
友人、恋人、家族との距離感を思い出して下さい。
ある人とはここまでOKな距離だけど、近いと落ち着かなくなるとか。

サッカーもドリブルで勝負を仕掛ける時、敵のパーソナルスペースに入らなければ簡単に抜くことができます。
敵が足を伸ばした時に何cmぐらい足が伸びてくるかとか考えると、その距離に入らなければいいだけです。

机上の理論だけで言うとサッカーって簡単だと思われますが、簡単な様にサッカーをやる選手ってすごく上手いんですよ。

プレッシャーがすごく掛かる世界なので、パーソナルスペースを確保するだけでも大変です。
試合を観てもらえれば分かりますが、選手同士の距離感近いですよね。
拮抗する世界ではこれが保ちにくくなりますが、アマチュアとプロの試合を観ると、プロは余裕にこのスペースを確保してます。

アルゼンチンのメッシ選手もこれがすごいですよね!

写真の話に戻りますが、自分の半径何mの距離感が居心地いいですか?

ある人は半径100mの距離を撮って撮影することが得意だったり、一方で半径5mが心地よい撮影距離の人もいます。

使用するレンズによってこの半径は変わりますので、まずは色々なレンズを試してみて心地よい自分と被写体の距離を探ってみましょう。

被写体に対してどれくらいの距離感か分かってくると、自分の引き出しが増えます。
また、第三者視点を養うことで自分を冷静に判断することができます。

距離感の練習は単焦点レンズの記事も合わせて読んでみると良いかもです。

今回の記事はあくまで僕個人の撮り方、考え方であり、過去の経験から今の自分にリンクさせている撮り方なので、こういう考えもあるんだな程度に思って下さい。

人それぞれ撮り方が自由にあって良いと思います。
好きな様にやって自分が納得すれば良いんです!

写真は自分が思い描いた世界が撮れるのは楽しいですし、それを越すものと出会えた時はもっと楽しいです!

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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