こんにちは。写真家の石井和宏です。

久々の記事の更新になります。
桜の記事ですが、まだまだ続きがあります。

 

この春の締めくくりとして、西に行くか、東に行くか、結構悩んでいました。
ですが、3月頃から大阪に新型ウイルスが蔓延し始めたり、今年はどこか西の桜に惹かれなかった自分がいます。

 

“何か迷った時は自分がワクワクする方に”

 

と決めていて、僕が目指した先は福島県。

学生時代振りなので、大分久しぶりです。
以前から福島の桜は綺麗だよという声は聞いて知っていました。

震災から10年、僕も間接的ではありますが、仙台空港が被災したことにより、あの頃はダメージを受けた側でもあります。
もう全てがめちゃくちゃでした…。

あれから10年色々あったけど、この機会に今の福島を写真に収めておくのは何か意味があるのではないかと、また、この春に僕の撮った桜を福島の方に届けるという仕事をさせていただいたというのもあり、全てが繋がった”ご縁”みたいなものを感じて福島へ向かいました。

たった2日の短い短い旅ですが、僕なりに収めてきましたので楽しんでいってください。

全てが優しさで包まれた福島でした。


僕が動き出したのは、まだ日が昇る前、朝4:30頃。
やっぱり朝は東京より少し寒い。

地図を見ると福島駅から歩いて行けそうな距離だったので、大好きなメロンパンとサンドウィッチを頬張りながら”荒川桜づつみ公園”に向かいました。

一つ知恵ですが、あまり地理情報ない時は川沿いを地図で探すと良いですよ。
そこには大体桜があったりします。
桜を植えた人の想いか何か分かりませんが、川沿いでお弁当食べながらお花見って最高に気持ち良いですもんね。

空腹も満たし到着すると、澄んだ空気の中たくさんの桜が咲いています。

「おっ!ほぼほぼ満開!」

人もまだ全然いなくて(朝早過ぎだから、いなくて当然ですよね)小川の音を聴きながらゆっくりしていました。
雑音や雑念がない時間ってとても大事です。
こういう時にどういう写真を描くか考えます。

桜のトンネルがずっと続いていて、最高に気持ちの良いこと。

桜のトンネルを歩いて行くと、かわいい遊具もあります。
きっとここでたくさんの子が遊んでいたんだろうなぁ。

日もだんだんと明るくなり、柔らかな青空が出てきました。

朝の散歩の方もチラホラ見かけるようになり、通りすがりに「おはようございます」と皆んな声を掛けてくれます。

山では礼儀としてこういう挨拶がありますが、街中では海外の時ぐらいですかね、気軽に挨拶するって。

都心にいると忙しなく過ぎ行く人ばかりでこういう挨拶って全然ないから、どこか懐かしかったです。

日の出方面をみると、幻想的な空になっています。

朝日の光は通常強いけど、程よい感じで綺麗なグラデーションになっています。
でも若干霞が多い様な気がして、この時胸騒ぎも自分の中でありました。
「たぶん、今日の天候は微妙かもしれない…」と。

こうなると、撮れる時に撮ることがより大事になってきます。

一気にエンジン全開にし、撮影開始です。

公園の名前の通り、たくさんの遊具が桜に包まれています。

カラフルな滑り台なので、アクセントになります。

この桜に囲まれる道が1kmぐらい続いているかな?

春にしか見れない景色だけど、ずっとこの状態でいてほしいですよね。

桜が綺麗に咲く期間は短いけど、その儚い時間がシャッターを優しく切らしてくれます。

枝もこうなってくると、近いうちに剪定されてしまうのだろうか。

この公園はあちこちに木のベンチがあったりするので、ゆっくり休憩もできます。

少しこのベンチで水分補給します。

街頭を見ると、桜の花びらがデザインされています。

こういうさりげないデザインって良いですよね!

恐らく今年もヨーロッパには行けないので、想いを馳せてヨーロッパ風のお家に見立てて撮ってみました。

管理人室でもなく、実はトイレなんですが、ここでは小さい子が遊ぶお家にしておきましょう。

そろそろ桜の道も終盤になってきたけど、色が僕好みでシャッターを切るのが本当に幸せだった。

後ろを振り返ると、やはり霞が強い。

太陽の光を利用して、数歩ずらすと、こんなに柔らかい雰囲気になります。

花の匂いに惹かれるまま、撮ってみました。

あと一歩で咲く蕾が落ちている。

僕としてはこういう生きていた証が感じられる写真の方が好みだったりします。

来年は大きな花咲かせてね。

まるで桜が歌っているかのように、目の前には柔らかな風と春色があります。

福島すごいや。

そしてついに、青空にも霞が掛かってきてしまいます。

僕のエンジンも段々と切れかかってきました。

 

そろそろ開始して3時間ぐらい。

まだ花見山にも到着していない僕ですが、荷物の重さもあって肩には疲労感が感じられます。

リュックにある三脚はほとんど使わないから、最早ダンベル状態です。
この旅が終わったら、三脚について見直そうかな。

iPhoneの歩数計を見ると、朝7時30分の時点ですでに7kmぐらい歩いています。

ひょっとして今日はこのままのペースだと20kmコース?

そんなことを考えながら、最後にパステルな滑り台を撮って花見山に向かいます。

朝から素敵な桜を見れて最高な1日のスタートです。

.vol 2 に続く

使用カメラはX-E4

富士フイルム ミラーレスデジタルカメラ X-E4 ボディ シルバー F X-E4-S

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