先日、高校サッカーに足を運んだ。

今回で第100回大会という節目の大会。

そして何と言っても、高校サッカーの決勝と言ったら、「聖地 国立」。

旧国立競技場が解体されてからは、埼玉スタジアムでの決勝が行われていたけど、僕の中ではどことなく別大会という感じがしていた。
試合はもの凄く面白いものもあったけどね。

やっぱり、あの風情ある競技場で行われる試合が好きなのだ。
Jリーグの試合とはまた違い、ブラスバンドの演奏だったり、本気で勝ちにいっている姿勢がまた良い。
僕も年齢的には引退する年齢になってしまったけど、あんな時もあったなぁと思う。

 

 

そして、旧国立競技場に最初に行ったのは、記憶を辿っていくと確か4、5歳だった様な気がする。

両親がヴェルディ川崎のチケットを取ってくれて、観に連れていってもらった。
全盛期のヴェルディだからとにかく強かった。

満席で、試合の迫力感、大歓声とか、何より「カズダンス」を生で観たことは今も覚えている。

何点取りましたなど「記録」には残るけど、あくまで記録は記録であって時の流れと共に忘れさられてしまうことが多い。

キングと呼ばれるだけあって、小さな子どもの「記憶」に残るカズさんって本当にすごいと思う。

そこからは色々な試合を国立に観に行った。

1999年、満員の中行われた ジュビロvsアントラーズ
2003年、銀河系軍団と呼ばれていた レアル・マドリードvsFC東京 など

たくさんの記憶に残るスーパープレーを国立で観てきた。

そんな国立が解体され、残念に感じた人は多かった。
僕もその一人であって、修復で何とかならないのかなと思っていた。

 

2020年7月。

オリンピック開催ということで、ブルーインパルスが新国立競技場周辺を飛行するらしく、撮りにいこうかなと思った。

だけど飛行経路を見る限り、新国立競技場周辺はイマイチ思い描く絵が頭に描けず、どれも中途半端で断念した。

ここで撮ろうかなという場所を見つけたが、諸事情でそこも断念。

ならば、東京タワーで勝負してみようと思い、撮れた絵がこちら。
新国立競技場との撮影はできなかったけど、これはこれでお気に入り。

 

決勝当日。

国立競技場に久々に来たけど、何から何まで別なものになっていた。
とにかく全部が綺麗。
開放感があるって言ったら良いのか、昔より大きくなった感じはした。

感染者数も1000人以下の日々が続き、席間隔も空けず、フルで行われた。
隣の人との間隔は肩とか腕が触れ合う程、LCC並みに狭かった。
芝生は若干長そうな印象受けたけど、プレーしやすそうな綺麗なピッチ。

試合内容に関してはプロではない高校生だから、ここでは書かないけど、3年間相当な努力をしてきたんだなと思う。
ラガーマンみたいに青森山田高の生徒はガタイが良く強かった。

昔よりかは試合の日程間隔は空いているけど、あの日程で数試合こなし、決勝まで残った両チームは本当にすごい。

久しぶりの国立での観戦。

1階ど真ん中の良い席で楽しませてもらいました。

この雰囲気の競技場でプレーできるなんて羨ましく、またフィールドを駆け回りたいななんて思った。

旧と新は全く別ものだけど、記憶にはあの景色が残っていて、またここからワクワクする瞬間に出会えたら良い。

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写真家 石井 和宏 LINE@

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