こんにちは。写真家の石井和宏です。

【前回の話はこちら】

昨晩はぐっすり眠ることができ、花見山に早速向かいます。
バス停からはすでにクリアな青空が見え、昨日とは違う空に気持ちが高まります。

 

「今日は最高かも」

 

 

バスを降りて恐る恐る顔を上げて全貌を見ると、

昨日の黄砂なんか知らないってくらいクリア!!

 

本当に霞みが強くて残念な印象だったけど、やっと花見山に出会えた様な気にさせてくれました。

 

ウォーミングアップで昨日と同じ一枚を撮ったけど、大分クリアに見えます。

気温も少し上がって、お花もさらに咲いたかな。

花見山では飲食できないけど、ふもとにはきちんと食べる所があったり、お土産も売っています。

ここの看板犬のワンちゃんがかわいいです。

“女心と秋の空”という風に、ここでは”女心と春の空”ですかね。
予報はあくまで予報であり、空は何が起きるか分かりにくいもの。

空のご機嫌が良いうちに、早速花見山に登ります。

登ってみると、昨日とは全然違う顔を見せてくれるので、やっぱり1日だけじゃ足りないですね。
もともと違う場所へ行く予定だった僕を引き止めてくれた黄砂には、ある意味感謝です。

 

ここが良さそうかなってカメラを向けると、色々な色があって画面の中がカラフルに仕上がります。

柔らかく表現するとこんな感じに。

もう少し登り見渡すと、昨日は霞んで見えなかった山まではっきり見えます。

これだよ!見たかった春色。

言葉にならない景色とはこういうことだと思います。

 

この桃色の景色をずっと眺めていたいけど、昨日見れなかった頂上からの景色を拝まなくては。

頂上に着くと、街も山も全て見えます。

昨日もここから眺めていたのに、こうも違うとは。

真ん中の山にうさぎの形をした「雪うさぎ」がありますが分かりますか。

この写真の方が分かりやすいかな?

ソメイヨシノで囲って、春色に仕上げました。

撮っているとボランティアの方が声をかけてくださり、昔の写真だったり、花見山の歴史について色々と教えてくれました。

僕の桜を撮る姿勢が普通の方とは真剣さが違うとのことで声をかけてくれたみたいです。
そう言われると少し恥ずかしいですね。

歴史について聞きましたが、この景色になるまで本当に大変な努力があったみたいです。
周りには同業者もいなく0から1でつくり、当時は戦争なども経験し、それでも人々に花の力で癒しを届けたいという想いから花見山をつくったそうです。

優しい景色の裏側には、こういう努力が隠されています。
表面しか見ない人もいるけど、僕はこういう裏の頑張りだったりを知ることが好きです。

そこには物事の本質があり、写真を撮る姿勢も変わってきます。

園主、阿部さんの想いは現在4代目まで続いていますが、これからも優しくて素晴らしいこの景色はずっと残してほしいですね。

当時の方もこの山から街を見ていたんだなと思うと、その時の想いや、これからの希望だったり、色々感じます。

 

頂上の景色も綺麗でここにずっといたいと思うけど、まだ昨日のやり残した景色があるので、一旦山を降ります。

花見山はずっとここにいて良いよってくらい、優しく引き止めてくれるパワーみたいなものがあります。

本当にこの道歩くの気持ちが良いんですよね。

風が吹くと、優しく花びらが舞います。

 

 

ここの桜は次の季節への準備が始まっています。

 

そして再挑戦したい景色の場所へ。

昨日もここで昨日のベストを撮ったけど、正直空の感じが納得いってなかったんです。
ホテルに帰ってから見直すと、よりこの場所への気持ちが強くなっていました。

今日は全て条件が揃い、僕の脳内で描いた絵と一致。

2月に見た景色のゴールはここ花見山にありました。

2月の記事はこちら。

納得がいった僕は昨日とは違った絵を探し始めます。

桜の窓ができた場所を発見。

ここも良さそう!

ここから絵を描きます。

横写真で整理して撮るとこんな感じに僕色全開です。

でもここはダイナミックに縦でも。

本当に探せば探す程、僕のカメラには好きな色が収められていきます。

そしてお昼休憩をし、体力を回復した僕は最後にもう一度山を登ります。

ここでは容量が大きいので載せれませんが、花吹雪の瞬間だったり、鳥の鳴き声が響き渡る花見山を動画でも残しておきたいと思いました。

ただいつも思うのは動画を撮る自分と写真を撮る自分、忙しいので二人がいれば良いなって思います。
それくらい僕の中では別分野です。

このページでは写真のみになります。

 

 

3枚で語る花見山です。

好きな画角でまとめてみました。

 

 

 

 

 

朝から撮っているけど、時間が経つのは早く、段々と終盤に差し掛かります。

最後までこの景色を目に焼き付けておこう。

 

 

 

今にも開きそうな蕾。

十月桜って、通り過ぎてしまう人には気にもかけない桜だけど、すごい綺麗なお花です。

 

 

 

そして等々山を降り、バス停に向かいます。

この景色が見れなくなるのは名残惜しく、バックで歩いてしまいます。

朝から夕方まで、本当に綺麗な花見山でした。

この場所に来れた記念に。

2日間ありがとう。

この春の物語はラストに向かいます。

.vol 4 に続く

使用カメラはX-E4

富士フイルム ミラーレスデジタルカメラ X-E4 ボディ シルバー F X-E4-S

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