こんにちは。写真家の石井和宏です。
いつもはこの時期に桜の記事を載せているのですが、今年はネモフィラやチューリップを先に載せます。
今年は昨年と違い多くの方が桜を楽しめたと思われるので、桜は近いうちにアップします。
そして、この時期の昭和記念公園を訪れたのは約3年振り。
時の流れは早いなぁと感じるこの頃。
あの頃と変わらず綺麗な景色があり、ゆっくり春のお花を堪能してきました。
この春の使用カメラは全て「FUJIFILMのX-E4」で撮影しています。
本当は2台持ちとかレンズ交換の手間など少なくて良いのですが、まだ発売して間もなかったり、入手するまで時間が掛かっている状態だと聞きました。
それならば、この春は全てこのカメラで撮ろうということで1台で頑張りました。
「X-S10とどっち買えば良いか悩んでます。」
「設定はどうしたら良いですか?」
「買って後悔しましたか?」
設定の記事は過去記事にありますので、そちらを参考にしていただければ幸いです。
と、色々な声を聞きますが、僕は手に持った時の「このカメラなら楽しく撮れそうだな」って思えたなら買えば良いと思います。
機能はX-S10の方が手振れ補正があったり、グリップがあったり、モードダイヤルがついていたりして、色々便利なことが多くあります。
ただ僕が感じる利点はシャッターボタンがX-S10より押す感覚が気持ち良かったり、外観が好みだったり、チルト液晶が好きな点ですかね。
仕事ではバリアングルを使うことがあったりしますが、撮影テンポがチルト液晶より落ちるので本当に好きではないです。
手振れ補正は欲しいですが、どうしてもチルト液晶は譲れなかったです。
でもどちらのカメラも脳みそは同じなので、撮れる絵は変わらないです。
X-S10は多くの方にとって万能カメラ、X-E4はマニュアル撮影がメインな方向けのカメラかもしれないです。
自分の直感が大事なので、お好きな方を買って楽しんでくださいね。
さてそろそろ撮影の話でも。
この日、元々はチューリップ狙いで昭和記念公園に向かった僕でした。
ですが、この青い青い海に最初から最後まで結構な時間を使うとは…
チューリップ畑の手前にネモフィラが咲いている丘があります。
先にネモフィラでも少し撮ろうかなと思って、カメラを向けるとそこには僕の大好きな色が広がっていました。
上から撮るとこんな感じ。
潜ってみると、こんな世界が広がっています。
水彩画っぽく描いてみたり。
更に色々探すと、このお花に出会いました。
上部がぴょこんと出たお花を撮るのは、そこまで難しくないのですが、全体を青で囲ってあげて、一輪だけ際立たせるのって難しいです。
ネモフィラが咲いている所はお花が密集しているので、大体が他のお花も混じって写ってきます。
写真をトリミングすれば、この様な絵はできるかもしれないですが、プリントのことを考えるとしたくはないですし、感動もそこまでないですよね。
深い海でスポットライトが当たっているかの様なお花と出会えた時は、「こんな絵もあるんだ!」と感動しました。
ネモフィラを撮る時に時間が掛かるのは、こういうことです。
探して探して、やっと見つけられる瞬間です。
気づけば2時間ぐらい経っていて、チューリップ畑にはまだ足を運べていない状態。
こういうのを撮っちゃうと、もっと知らない世界へ手を伸ばしたくなるのですが、一旦チューリップへ。
腰もずっとかがんで撮影していたので、結構ダメージくらってます。
ぎっくり腰などにはご注意を!
チューリップ畑へ向かうと色鮮やかな世界が広がっています。
昔ながらのチューリップがどことなく少なく、現代風なチューリップの品種が多かったです。
昔って、赤、黄色などの原色しかなかった様な気もするけれど、今の子たちはこの色が普通なんだろうなぁ。
このお花畑が周りに人も少なくて撮りやすそうだなってことで、目線を変えて撮りました。
二つだけぴょこんと並べてみたり。
チューリップの絨毯の様な世界があったり。
もう少し視線を先にやると一輪だけ元気なお花があったり、春色全快ですね。
柔らかなピンクの世界、寄り添う様に咲いているお花を発見。
チューリップを撮る時に面白いのが、光が照らされ、ランタンみたいに光っているのがあります。
光を暗めにして撮ると、よりハッキリ分かると思います。
かぐや姫でも誕生しそうな雰囲気。
いつもの淡い色で撮ると、こんな感じです。
どちらが好みですか?
暗くしたり、明るくしたりとパターンを持たせると自分の幅が広がりますので、色々撮ってみてくださいね。
もっと、もっと繊細な世界を見たいと思い、更にチューリップの世界へ入ります。
色えんぴつで描いた様な繊細な線や色を表現できました。
3年前も確かこのお花畑があったのを覚えています。
ムスカリとチューリップって合いますよね。
僕の好きなましかくで撮ると、こんな感じにおさまります。
昔ながらのチューリップもあったので撮りました。
やっぱりどことなく懐かしさを感じます。
「咲いた〜咲いた〜チューリップの花が〜♪」の歌詞が合います。
チューリップもそろそろ終盤かなぁと思い、視点を変えて誰もいないお家を撮っていました。
これだけでも十分に好きな色合いの写真になっていたのですが、僕の頭の中に想い描く写真は正に下の写真でした。
「流石にモデルさんを用意しないと難しいよな〜」
と思っていたら、「私の出番ですか?」と言わんばかりに、突然クマさんを抱いた女の子が走ってきてくれました。
クマさんを抱く位置、扉を開ける瞬間など完璧で、この子には本当に感謝です!!
メルヘン感満載の最高の一枚になりました。
チューリップの撮影も終わり、春らしさの写真はまだまだ続きます。
まんまるのたんぽぽの綿毛も良いですが、ちょっと普通な感じになったので、少し飛んでいるこの綿毛を撮りました。
次のシーズンに向けて動いている感じが好きです。
そして、最後に青い青い世界がまた僕を呼びます。
何かないかなと探していると、ひまわりの様に咲くネモフィラがありました。
通常上を向いて咲いているのですが、こんな風に咲くのもあるんですね。
縦で撮ったりもしてみました。
次々と色々な絵が出てくるので、全然帰れません。
閉園も近づいてきたので、ラストはこの一枚。
やっぱりこの青い海の世界は楽しい。
時間は掛かるけど、その好きな一枚に出会えたらと思うと中々抜け出せないですね。
こんな感じにネモフィラとチューリップをX-E4で撮ってみました。
いかがでしたでしょうか?
最近はこれしか持ち出していないくらい、僕の体の一部となっています。
威圧感もなく、軽くて本当におすすめ。
X-E4のユーザーだけ集まる会とかあったら楽しそうなので、いつか集まりたいですね。
暗いニュースばかりだったり変異株が猛威を奮ってますが、少しでもホッとする様な写真をお届けできたなら幸いです。
皆様ご自愛ください。