こんにちは。写真家の石井和宏です。
11月も終盤になり、秋も終わりが近づいてきました。
なのに、天候と言ったら相変わらずの気まぐれ具合で20度近くまであったり、いつまで夏の残り香を感じなきゃいけないんでしょうか。
そんな変な気候ですが、秋に撮影したコスモスと紅葉をお見せします。
今回はコスモス編で、紅葉は後日の記事になります。
コスモスは毎年夏の台風の影響を受けてしまうお花なのですが、今年は台風の影響はゼロでした。
台風にやられてしまうとなぎ倒されている状態のお花を撮らなければいけません。
なぎ倒されると陽が当たらない可哀そうなお花がいたり、そしてそのまま枯れてしまったりするお花もあります。
そのお花を探してあげて撮るのも面白いんですけどね。
2020年は運良く台風の影響は無かったので、「これは数年振りの当たり年かも!!」と予想していました。
しかしそれはそれで良かったものの、今度は夏の日照不足が影響するという残念な状況。
見頃の時期も1ヶ月近く遅く、成長も半分程度です。
それでも頑張って咲いているコスモスを見つけて撮ってきました。
このパステルな世界を見せてくれるコスモス撮影は楽しいです。
2019年と比較した方が面白そうなので、まずは2019年のコスモスから。
台風の影響有りです。
■2019年■
黄色のコスモスはピンクのコスモスより、見頃が早いです。
その枯れているお花がほとんどの所で、1輪だけぴょこっと咲いているお花がありました。
一見撮れる所が無さそうな状況ですが、こういうのを見つけてあげると撮影のリズムが上がります。
そのままのリズムで満開のピンクのお花畑に移動しました。
同じ様な構図で撮るとこんな感じになります。
濃いピンクのお花の上に薄いピンクのお花が3つ囲ってあるかの様な絵ができました。
場所を少し移動して、横と縦で撮りました。
個人的には縦の方が好きですね。
そしてコスモスと相性が良い空も入れて撮ってあげるとこんな感じになります。
2輪だけ目立つ所に配置してあげると、清々しい最高の一枚になりました。
これを撮った時の裏話ですが、ミリ単位、角度によっては全く絵になりません。
下の様な感じになります。
またコスモスは風にゆらゆら揺れるお花です。
勝負は一瞬。
その瞬間を逃さない様に、角度等を気をつけて、ここだ!という一瞬を撮ると上の感じになります。
結構無理な姿勢で撮っていたので、撮れた時は嬉しかったですね。
気晴らしに2枚の写真を重ね合わせる多重露光で水彩画みたいな絵も撮りました。
■2020年■
今年はどんな絵と出会えるのか、1年振りに会う友人と会うかの様にコスモスを撮りました。
花畑を見た第一印象は「これは少し難易度高いかも」
まずはパステルな世界を見つけたのでパシャリ。
背丈が低いので、小人にでもなったかの様に草むらを探すと、いたいた!
こういう綺麗な形で咲いているお花と出会えました。
光が柔らかく当たっている所を探して撮ると、こんな世界が写し出されます。
今年は白っぽいコスモスが多かった様な気がします。
白があるお陰でピンクがより際立ちます。
咲いているお花と蕾をポツンと小さく並べてみました。
ほぼほぼ目が行くのはお花なので、少し構図を変えると…
より2つが目立つ様になります。
今頃2つとも咲終わり、また来年に咲く準備をしている所だと思います。
また来年も会おうねと思いながらシャッターを切りました。
コスモスは正面で撮るのも綺麗ですが、後ろから撮ってあげると花びらが透けて柔らかく撮れます。
色が薄いピンクだとこれぐらい柔らかくなります。
夕方になり、光も傾いてきました。
そもそも2019年と比べると、1ヶ月近く遅い見頃だったので、陽が傾く時間は早いです。
「あれ?もうこんな時間?」という感覚。
光をダイナミックに、人もいない所を狙って撮りました。
光が物凄く強いので、こんな絵も撮れます。
でもこの写真を見ると、ちゃんと咲き切れてないのが分かりますか?
それでも探し出してあげることが大事です。
そろそろ終盤。
一面コスモスだけの世界を撮ってみました。
人が踏み入れらないコスモスだけの空間です。
これですが、大きくプリントしたり、大きい画面で見ると迫力があります。
僕の写真はインテリアとして飾ってほしいという想いもあります。
そんな一枚になった作品になりました。
この記事にあるものだったり、欲しい方は挙手してくれると喜びます!!
ラストは花びらが描き出すピンクの世界を撮ってみました。
柔らかい色合いで最後を締めれたので、本当に楽しい1日でした。
また来年、素敵な瞬間と出会えることを願って今年のコスモスは終わります。