溜まりに溜まってしまったので、時系列ランダムで書きます。
先日、久しぶりに横浜の街を歩いた。
仕事ではたまに来るけど、プライベートでは年1回ぐらいまで減ってしまった。
横浜を良く撮り歩いていた頃が懐かしく感じるこの頃。
もう何年も経ってしまったけど、賞をいただいたのもこの街のお陰。
最近は全然賞とか応募していないけど、そもそも賞自体減ったよね?
駅を出て、キンと冷えているけれど、
どこか懐かしい匂いのする冬の空気に触れた瞬間に「あぁ、帰ってきたな」と身体が反応する。
冬の横浜には、他の街にはない独特の「時間の流れ方」がある。
例えるなら、冷えた指先を、ポケットの中の温かい缶コーヒーで温める時のような、
じんわりとした安堵感に似ている。
新宿や渋谷が「ほら、次に行け」とせっかちに背中を小突いてくる街だとしたら、
冬の横浜は「まあ、座ってあのアイスブルーの空でも見ていきなよ」と、優しく隣にいてくれるような、そんな温かさがある。
物理的な距離ができたことで、この街の持つ「体温」のようなものが、以前よりずっと鮮明に感じた日だった。
冷たく澄んだ空気の中で、淡い色へと溶けていく空。
その境界線で、凛と背伸びをしているベイブリッジ。
自分の気持ちを確かめながら、どんな感じで表現しようかと考える。
シンプルだけど、
大胆に、
その時ふと4000年の歴史を感じて撮ってみた。
「離れてみてわかる良さがある」なんて、使い古された言葉だけれど、今はその言葉の意味が少し分かる気がする。
今日の様な綺麗な空は久々で、良く撮り歩いていた頃の空と似ていた。
その静かに流れる時間に身を置くと、ささくれ立っていた心がちょうど良く保たれていった。
誰にだって、「あの頃の自分」と「今の自分」を、無理なく繋ぎ合わせてくれるような場所があるはず。
たまに来て、この街のゆっくりとした時間に身を任せてみるのも悪くない。
そこにはきっと、「ああ、やっぱりここが好きだ」と、凝り固まった肩の力が抜けていくような、温かい納得が待っているはずだから。


