こんにちは。写真家の石井和宏です。
満開から散りまであっという間ですね。
もう少し長く咲いていたって良いんだよ!と毎年思いますけど、やっぱり今年も早かったです。
散る瞬間まで楽しませてもらいました。
地面も桜の花びらで覆われると、薄っすら桜色に染まり、柔らかな雰囲気になります。
風も時に強く、時に弱く吹いて何かが起こりそうな気もしていました。
桜吹雪は待つのが大事なので、のんびり気長に待ちます。
待っているとこんなのが撮れました。
地面には吹雪いたばかりの花びらがたくさん落ちています。
今日はそこまで寒くなく、春らしい気温なので、お散歩したり、芝生でゆっくりしている方がそこそこいましたね。
もう緑の葉っぱも顔出していますね。
こうなってくるとあっという間に新緑に染まってしまいます。
桜吹雪を撮っていると、目を疑う瞬間も撮れました。
そう、また例の奴の仕業です。
花びらだけの桜吹雪の写真は見るけど、花単体が2つ落ちてくるとは珍しいですよね!
桜吹雪の写真は撮るけど
画面左側にも花びらがほしいとか
右側に花びらが少ないとか
ほんのすこしブレた躍動感のある花びらがほしいとか
僕の想像の中では結構やっかいな状態になってきています。
気分転換にでもレンズ変えようかなとカバンを開くと、
「これがこの春最後だよ!撮って!」
と言わんばかりに、もの凄い桜吹雪が僕の前に急に吹雪きました。
それはヒラヒラと落ちるのではなく、天高く伸びる様に空に打ち上がりました。
おそらく1秒も掛からず、反射的にカメラを構えた僕は急いでその瞬間を連写しました。
撮影データを見るとたった3秒程。
だけど、撮っている時は時間より早く生きているかの様な、不思議と長く感じていました。
どの写真も画面に花びらがたくさんで、どの一枚が良いかなとセレクトした結果がこちら。
この後3時間程桜吹雪を待ってみましたけど、そよ風しか吹かず、ここまで舞うことは無かったです。
これがお気に入りの一枚ですね。
別日、終わりかけの枝垂れ桜があったので、ネモフィラ畑と一緒に撮ってみました。
ネモフィラは天候のせいか、スカスカな状態でした。
この写真右、桜吹雪になっているの分かりますか?
たまたま吹いてくれました。
空をヒラヒラと舞う桜はどこか切なく春の終わりを告げ、「また来年ね」と言ってるかの様にその役目を終えていきます。
今年は撮り逃したことも多くて若干消化不良な年でしたが、今まで見たことない桜と出会えたり、また新たな一面を見ることができたので、一歩でも前に進めたのかなと思います。